プロポーザルコンペ
Ishikawa / kaga / 2003
用途
小学校
受賞
佳作入賞
構造
木造
現在、日本の多くの小学校が学年1クラス編成、またはこれ以下の規模です。その上、過疎地だけでなく、郊外地や都心部でも少子化による児童数の減少が予想されます。21世紀の小学校の姿は、地域社会における小規模学校の分散的配置だと想定できます。湖北小学校も学年1クラス編成で各クラスの児童数も少なく、小規模学校の典型的な例と言えるでしょう。今回の提案では、小規模学校の一つのモデルになるような学校を目指しました。
小規模学校では必要なクラスルームも少なく、特別教室をまとめたり使い方のはっきりしない広すぎる場所はなくしていくべきです。それによって建物の延べ床面積が少なくてすみます。湖北小学校では、テラスなどの十分な外部空間を挿入しながら、平屋建ての学校が作ることが可能です。平家建てになれば、各室の接地性が高くなり内外の行き来が活発になります。また、連続的に空間がつながっていく平家建ての建築にすることによって、学校全体が「いえ」のようなまとまりを持ち、穏やかな環境になるでしょう。
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